子持ちタラバガニ｜タラバガニのメスのメリット、デメリット

子持ちタラバガニ(メス）のお話　
メリット、デメリット、特徴、買い方のアドバイス

こんにちは、カニの甲羅まで食べる男です！

札幌のカニ屋さんで働いていた時、私の担当がタラバガニのメスでした。結構、なじみがあって好きなカニなんです。

2022年現在、販売規制の対象なので、たぶん買えない可能性が高いです。

私の経験から書いてますが、それが、正しいかどうかは不明なサイトです（笑）

オレンジのかたまりが『内子』、こげ茶のツブツブが『外子』。（写真は、札幌の場外市場市場のカニ問屋さんのゆで工場にて 2004年撮影）

子持ちタラバガニを買う一番の理由は、カニの身に加えて美味で貴重な卵の『内子』が入っていること、これに尽きます。一見、『外子』の方が卵らしくて重要そうに見えますが、２口、３口食べると「十分かな」というものです。

オスのタラバガニは、3キロ、4キロとどんどん大きくなりますが、メスのゆでタラバガニのほとんどが、１キロ台、２キロ台です。
しかも、卵の重量がかなりのウェイトをしめます。

タラバガニのメス（子持ちタラバガニ）のメリット

○オスのタラバガニ比べて、価格が若干安い（輸入規制で変動あり）。

○卵（内子・外子）を楽しむことができる。

○卵の内子は、美味しい珍味。生でも、ゆでても美味しい。

○タラバの足の味は、オスと変らず美味しい。

タラバガニのメス（子持ちタラバガニ）のデメリット

○卵に栄養を取られる分、身の詰まりに不安が残る。

○オスに比べて、足の長さが短い（甲羅の割合）足が太くない（足の形状）。

○丸みがかった形状が、カニをしょぼく見せる。ご贈答には、不向き。

○ロシアとの資源保護、輸出規制以来、あまり見かけなくなった。

○ ゆでた子持ちタラバガニの重量の４０％から６０％くらいは、卵の重さ。

○サイズ的に大きなものがない。

私も大好きな子持ちタラバ、最近、子持ちタラバガニを見かけない理由があります。

【大切なこと】子持ちタラバガニを買う一番の理由は、身も美味しいですが、美味で貴重な卵の『内子』が入っていることです。

活きているタラバガニは、内子の量がわかりずらいですが、ゆでたタラバガニは、内子が見えるので選びやすいです。内子がたくさん入っているのを選ぶのがおすすめ、外子の量は、まったく気にする必要はないです。

【身の詰まり】メスのタラバガニは、卵に栄養を取られるので、身の詰まりにあまり期待しない方がいいです。7割くらい身が詰まっていれば、上々。身の詰まりを楽しみたいなら、オスのタラバガニを買うこと。

身の詰まりがびっしりじゃないケースが多いので冷凍品はほとんどない。

【値段と相場】以前は、通年見かけましたが、ロシアの資源保護・密漁取締り輸出規制の強化でタラバガニのメスは、激減、あまり見かけなくなりました。あれば、ラッキーです。

１０年前は、ゆで２キロで2000円くらい、５年前は、6000円くらい、今は、１万円以上するケースも多々あり。（2018年10月）

【最新相場】
2022年２月、函館近海でタラバガニが獲れ、実は、結構買えたりします。しかも。新聞にはタラバガニ豊漁なんて見出しが出てました。でも、実際は、脱皮の時期で２枚皮で商品価値は低いと市場関係者の話。市場の卸値でキロ1000円前後と出てました。

【ご贈答】子持ちのタラバガニは、ご贈答には、あまり向きません。その理由は、身の詰まりの不安、小さく見える丸みのある形状、足の短さ、足の細さ、卵の取り扱い方などです。

▼本タラバガニのメス▼

▼本タラバガニのオス▼

【本タラバガニのメス】一番のポイントは、お尻部分が三角形に突き出ている。足の長さも甲羅の割合から比べて短いのが特徴。

【本タラバガニのオス】お尻が出っぱっていない。ゆでて３キロ、４キロ、５キロの大きなタラバガニは、すべてオス。

タラバガニメス

【本タラバガニのメス】タラバガニのメスは、卵を抱く部分なので、卵をガードし、たくさん抱えられるように丸く大きくなっている。軽く手前に引いて中を見ることもできる。

【本タラバガニのオス】タラバガニのオスのふんどしと呼ばれる部分。オスは、三角形で鮮度の良いものは、食感、味もいい。私がタラバガニを食べる時は、必ずここから食べる。

とっても簡単な見分け方、ひっくり返すか、横から見るか、卵を抱いていれば、メスのタラバガニです。卵を抱いていれば、明らかにわかります。卵は、かなりしっかりとくっついるので、多少のことでは、取れることはありません。

子持ちタラバガニは、卵の量が多いので、バンドをかけてももっこりしています。
（写真は、ゆでたばかりの子持ちタラバガニ。）

こんにちは、カニの甲羅まで食べる男です！！

せっかく、読んでもらったのに申し訳ありません。2022年現在、タラバガニのメスに販売規制がかかっていて、販売しているお店は、表立ってはありません。

ただ、カニの卵を食べたければ、函館産のワタリガニで楽しめます。

旬な季節は、５月頃。タラバガニの内子（卵）とさほど味は変わらない。函館のお魚屋さん、鮮魚店で１尾1500円くらいで買えます。

2022年3月更新