はじめてカニを買う・カニ選びで迷ったら 結論から言えば、とっても簡単「ゆでたて」のカニを買う。 |
通常、カニを買うアドバイスを求められた時、「予算」、「人数」、「用途(だれと食べる)」をまず聞きます。 あくまではじめてカニを買う際のアドバイスです。 はじめて食べるカニが、これからのカニの味の基準になるからです! |
【2021年 カニを買う予算・カニの相場の話】 基本、カニって予算なんです。 昔は、1万円あれば、茹でたてのどんなカニでも2尾以上買えましたが、今はほぼ買えない。 とりあえず、カニを買うなら一番美味しい「朝ゆで」「ゆでたて発送」タイプの値段です。 カニの相場は、私の頭の中の相場ですW |
【予算目安】1尾 10,000円以上 |
【予算目安】1尾 4,000円以上 | 【予算目安】1尾 2,000円以上 |
2021年、ゆでたてのタラバガニを2キロ、4980円で買いました。探せば、安いカニ屋さんもあるんです。 |
【ポイント1】 はじめてカニを食べるなら、カニの種類は、タラバでも、毛蟹でも、ズワイでも、なんでもいいんですよ〜! どれも、それぞれ美味しいですから。 【ポイント2】 カニの繊細な味を楽しむなら「ゆでたカニ」選ぶのが良いですよ! カニ焼は次回、カニしゃぶやカニ鍋は、カニ本来の味がわかるか疑問。 【ポイント3】 一番美味しいカニを食べるなら「朝ゆで」「ゆでたて発送」のカニを選ぶといいです。 尚、「朝ゆで」、「ゆでたて発送」とは、簡単に言えば、冷凍(急速冷凍)していないカニのこと。 毛蟹、ズワイは、冷凍浜ゆででもいいです。但し、「姿(甲羅がついたタイプ)」 【ポイント4】 はじめてのカニは、あまり大きいサイズを買う必要はないです。 いろいろ理由があるのですが、毛蟹は、小サイズ、中サイズ(ゆで上がり350g〜550g)がおすすめ。ズワイガニは、中サイズ(ゆで上がり500g〜700g)がおすすめ。タラバガニには、サイズ不問ですが、ゆで上がり1キロ台の小サイズでも十分。 【ポイント5】 大きいカニを1尾ドーンと買うより、尾数が多い方が楽しめます。 |
函館ではタラバガニも、毛蟹も、ズワイガニも、ワタリガニも獲れるのに、実は函館人でもカニのことがわからない人がほとんどです。
よく「どのカニが美味しいの?」って聞かれますが、人それぞれです。 とりあえず、人気の3つのカニです。 はじめてカニを買うなら本タラバガニ、本ズワイガニ、毛蟹からチャレンジするのが無難です。 |
サプライズ、インパクトは、ナンバーワン。ワイワイやるなら本タラバガニ。私はタラバガニが一番好きです。 ただ、今はとても高価なカニです。 | とても繊細な味のカニ。カニ関係の仕事についている人は、その美味しさからズワイガニが好きな人が多い。カニミソも食べれます。美味しいので、すぐに食べ終わってしまうカニ。 |
北海道では、毛蟹が好きな人が多い。カニミソが食べれるカニなので楽しみが2倍。みんなもくもくと食べる。 |
カニの加工タイプっていろいろあります。 たくさんあるので、何を買って良いか迷うところだと思います。 美味しさで言えば、カニ本来の繊細な味を楽しめる「朝ゆで」がだんとつです。 次点で「浜ゆで」や「セクションタイプ」です。 基本、冷凍(急速冷凍)すると味が落ちます。 尚、私の激しい好き嫌いがかなり入ってます。 |
朝ゆで・タラバガニ姿 予算があれば、とにかくイチオシ。タラバの場合、高価で入荷が不安定。年末は、入荷困難。
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朝ゆで・ズワイガニ姿 イチオシ!北海道産よりロシア産がおすすめ。ズワイガニは、浜ゆで冷凍でも美味しい。函館では、たまにしか見かけない。
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朝ゆで・毛蟹 イチオシ!北海道のゆでたての美味しい毛蟹を食べて欲しい。身の詰まりが80%くらいの若上蟹もおすすめです。
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タラバ足 シュリンクタイプ 用途しては見た目が立派なので主にご贈答向き。自分で食べるならもっと美味しい実用的なタイプがいい。個人的には、足の片側のみ、甲羅がないので好きじゃない。
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タラバガニ足 セクションタイプ 大人数でワイワイやるならセクションタイプは、割安感、食べ放題みたいでおすすめです。訳アリでもOK。
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ズワイガニ足 セクションタイプ 大人数でワイワイやるなら割安感、食べ放題みたいでおすすめです。ズワイガニは、味が繊細なので焼かない方がいい。
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ビードロカット タイプ ハーフカットされています。そのまま食べれる手軽なタイプ。はじめて買うカニとしては、どうかと思う。
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生冷カニ足 シュリンクタイプ カニ鍋用、生タイプなのでご贈答には向かない。
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剥き身・生ポーション カニしゃぶ、なべ用。主にタラバ、ズワイ、 身の詰まりに心配がない。
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冷凍 浜ゆでズワイガニ 生体が弱いので朝ゆでのズワイガニは、少ない。冷凍の方が多い。おすすめです。
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冷凍ゆで毛蟹 浜ゆでは、北海道オホーツク産が多く、冷凍でも美味しい。おすすめです。
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冷生カニ カニの味って、一尾、一尾違う。繊細なのにカニを鍋で食べるの(涙)
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活タラバガニ 活タラバガニ。ゆでるのに大きな鍋が必要。毛蟹、ズワイと違い、ゆでる前に内臓を取り出さないといけない。
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活ズワイガニ 活ズワイガニ。活きたズワイガニは、生体が弱いので届くまでに生きていない可能性が大。
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活毛蟹 活毛蟹。簡単に自分でゆでることができる。
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浜ゆで・タラバガニ姿 浜ゆでタラバガニ。年末など朝ゆでが手に入らない時の代用。品質の差が大きい。個人的にアラスカ産はおすすめ。
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■急速冷凍のカニでも美味しいカニはあるのですが、カニの初心者ならゆでたての「カニの姿」を選ぶのが無難です。「朝ゆで」「活きたカニをゆでて発送する」タイプを推奨。「今まで食べたカニで一番美味しかった」と言われるカニは、このタイプです。 基本、急速冷凍のカニは、カニの入荷ない時や年末など「朝ゆで」タイプのカニが入手困難ない時の代用くらいに思った方がいいでしょう。 ■タラバ足のセクションとシュリンク、同じタラバの足じゃないのって思うかもしれませんが、違います。 |
はじめてのカニ選びのポイント本タラバガニ 「姿」、「シュリンク」、「セクション」、「ポーション」、「ビードロカット」などの加工タイプがあります。 |
ゆでたタラバガニの
姿タイプ 「朝ゆで」 |
ゆでタラバガニの足
シュリンク タイプ |
ゆでタラバガニの足
セクションタイプ |
【冷蔵タイプ】タラバガニ姿は、迫力、美味しさでナンバーワンです。個人的には、朝ゆでのカニの姿がイチオシ。但し、品質がその日の入荷次第なので身の詰まりがリスキーな面もある。 | 【冷凍タイプ】タラバガニの足、メリットは、長期保存。特に大きなサイズもあり、食べ応えでナンバーワン。
シュリンク(包装)で乾燥を防ぐ。ご贈答には、最適。 |
【ほぼ冷凍】タラバ足でも小さくてバラバラ(きれいに整えられていない)のタイプは、美味しくて、安い。 カニ食べ放題、カニパーティ向きです。 |
ゆでタラバガニの
ビードロカット タイプ |
生冷凍タラバガニの
生ポーション タイプ |
ゆでたタラバガニの |
【冷凍タイプ】タラバガニを食べやすく、殻を半分にカットしているタイプ。便利さ、手軽さは、ナンバーワン。 |
【冷凍タイプ】カニの剥き身。写真は「生」なので鍋、カニしゃぶ用。ゆでてあるタイプは、そのまま食べれる。 |
【冷凍タイプ】サプライズ感、迫力では、ナンバーワン。選べば、下手な朝ゆでより美味しいケースもあります。個人的には、好きです。 |
【活タラバガニ・冷蔵】 活きたタラバガニ。 これは、ゆでる大きな鍋が必要。 弱っていても最後の力で爪ではさまれる危険があります。かなり危険。 (下手すると指の骨が折れます。挟まれたらすぐに爪をカット。) ゆでたてホカホカを食べることができる。 チャレンジャー向き!! |
足本体の裏に殻を残しているので、焼きにも対応している優れもの「生冷 ビードロカット」。 身の詰まりの悪いタラバガニ、小サイズのタラバガニ足は、焼くとパサパサになるので、ある程度大きいサイズのタラバガニの足を推奨。 【本タラバガニの甲羅の有無】 タラバガニの甲羅の部分は、食べるところがないから「足」だけでいいって人がたくさんいます。いわゆる「冷凍タラバガニの足」です。 「冷凍タラバガニの足」の味で満足できる人は、それでOK。 実際には、タラバガニの甲羅がついていないと食べれない部位が一か所あります。「まえかけ」とか「ふんどし」と呼ばれる部位です。しかも、その部分がタラバガニの「鮮度のバロメーター」になっています。 そこが美味しければ、新鮮なタラバガニ。 勝手な私の味覚の話ですが、一番、決定的な問題は、 「冷凍タラバガニの足」と「朝ゆでタラバガニ」の味の差は、2ランクくらい開きがあります。 2ランクの開きの根拠は、フローズンの回数。 【タラバガニのカニミソ】 タラバガニには、ヤドカリ系なので基本、カニミソが入ってません。ゆでる前にカニミソ(内臓系)は、すべて取り出します。取り出さないとゆでた際にカニ全体にまわってしまい美味しくなくなります。実は、タラバガニには、ちゃんと一円玉くらいの心臓もあります。 それでも、タラバガニのカニミソが食べたい!! タラバガニの場合、厳密に言えば、カニミソじゃないのですが、タラバガニのカニミソを食べれる方法があります。それは、タラバガニを蒸すこと。味は、スクランブルエッグ....表現できない味。(現物は、タラバガニコーナーで公開中) 【タバラガニ??】 たまにタラバガニのことを間違って「タバラ蟹」という人がいます。 タラバでも、タバラでも、私は、どっちでもいいと思いますww 漢字で書くと「鱈場蟹」(たらばがに)、鱈(タラ)の獲れる場所の蟹(かに)って意味です。 |
毛ガニ(けがに) 毛蟹は、活きた「活」とボイルした「ゆで」、基本「姿」しかない。 |
写真は、噴火湾近辺の毛蟹。カニミソは、漁場によってさまざま。量的には、十分な量です。 【毛蟹のPOINT1】 毛蟹は、タラバガニやアブラガニなどヤドカリ系(足が左右3本)に比べて、冷凍しても味落ちの割合が小さいので冷凍でも十分美味しいです。函館では、オホーツクの人気の産地、雄武、枝幸などの毛蟹は、冷凍品が多いですが、かなり美味しいです。 函館では、噴火湾産や襟裳岬から釧路手前のカニの流通が多く、ゆでたて発送の毛蟹の場合の産地はその辺になります。 |
【毛蟹のPOINT2】 カニ小売店が、毛蟹を仕入れる際、カニをゆでる工場によって同じ産地のカニでも、雲泥の差があります。A社の最高ランクとB社の最高ランクが同じかといえば、まったく別物。毛蟹のランクは、あまりあてになりません。 カニ小売店では、いろんな工場や産地のカニゆで水産会社からカニを仕入れ、成功や失敗を繰り返して、信用できる美味しいカニ屋を見つけます。 その辺を知り尽くしたカニ小売店から買うとかなり美味しい毛蟹を買うことができる。 |
活きた毛蟹を買って自分でゆでる。 塩分濃度、ゆで時間は、注文した際にお店に確認しておくのが良いです。甲羅の厚さや大きさによって違います。たいていは、レシピが入ってます。届いた時にかなり弱っていても味に変わりはありません。 はじめて自分で毛蟹をゆでるなら活目400から550グラムくらいのサイズでチャレンジした方が無難です。 |
本ズワイガニ(ずわいがに) ズワイガニは、「姿」、「ポーション」、「ズワイ足(セクション)」の加工タイプがあります。 |
本ズワイガニ
姿タイプ |
本ズワイガニ
セクションタイプ |
本ズワイガニ
ポーションタイプ |
函館にあるズワイガニは、北海度産、ロシア産がほとんどです。 本州のズワイガニのことは、よく知らない。 |
「タラバガニの甲羅は、食べるところがないから”足”だけでいい」なんてよく聞きます。 私は、これを聞くとがっかりする。 カニの味も、カニの魅力も、わかってないな〜と。 |