みんな静かになって黙々と食べる毛蟹。 毛蟹は、身の美味しさ、蟹味噌(カニミソ)の両方を楽しめるカニです。 毛蟹は何人前、毛蟹の産地、毛蟹のおすすめサイズ、毛蟹の特徴、密漁の毛蟹などいろいろ書いてます。 あくまで私だけの考え、私流の毛蟹のページです。 |
あくまで私流、何人前?カニのサイズの話 カニを買う時に食べる人数を考えて注文しますね。 よく聞かれるのは、「何人前ですか?」 毛蟹は、一人で1尾、もしくは、二人で1尾が理想です。 毛蟹は、一尾そのままひとりで食べるか、簡単に真ん中から、きれいに半分にできるので2人で一尾と考えると良いでしょう。もちろん、1尾を3人で食べても楽しいです。 ■毛蟹の場合(堅カニ・茹で上げた重さ)あくまで目安です。 |
ゆで毛蟹700g |
|
ゆでた毛蟹350gから500gなら一人で1尾食べることができますが、600gを超えると一人で食べるには、大きすぎます。 1尾を二人で食べるなら450g以上はあった方がいいと思います。3人で食べるなら、大きな1尾より、小さくても2尾あった方が楽しめます。 |
サイズ | 重さ | 何人前 | コメント |
小サイズ | 350g | 1人前 | 多少食べずらいが、カニミソも楽しめる。 |
中小サイズ | 400g | 1から2人前 | ひとりで食べたら腹8分位のサイズ。 |
中サイズ | 450g | 1から2人前 | カニの身、カニミソのバランスも良い。 |
中大サイズ | 500g | 1から3人前 | カニの身、カニミソのバランスも良い。 |
大サイズ | 600g | 2から3人前 | ひとりで食べたら多すぎるサイズ。見た目も立派です。 |
特大サイズ | 700g〜 | 3人前 | 私は、このサイズを買うなら、350gを二尾買う。見た目も立派です。 |
特特大サイズ | 1キロ | 3から4人前 | 毛蟹の最大級。サプライズサイズ。 |
その時の現物カニによるのですが、カニ味噌を期待するなら600g以下にした方が無難。600g以上でカニミソがあればかなりいいカニです。カニ通は、あまり大きなサイズは、買わないケースが多い。 カニミソに関しては、目安としてください。 |
私の経験から、カニの推奨サイズ ゆでた毛蟹のサイズは、350gから1キロくらいと思うと良いです。 適当に分類すると小350g、中小400g、中450g、大500g、特大600g、特々大700g、超特大1キロ以上。 予算があれば、私なら500g台のカニを買います。見た目の大きさもばっちり、カニミソと味のバランスも良い。 贈り物としてカッコもつく十分なサイズ。 予算がなければ 400g台でも身の味とカニミソのバランスが良いのでおすすめ。 |
最小の350gのゆで毛蟹、カニ通は、結構、小さなサイズを好む人も多い。またカニミソは、甲羅の体積の比率から言えば、小さいカニの方がカニミソは多いです(比率)。 あくまで好みですが、私は、700g以上の毛蟹は、ほぼ買わない。 700g以上、1尾を買うなら350gを2尾買います。 700gを超えると「老蟹」が混じる可能性が出てくること、カニミソにリスクが出てくることの2点で私はパスしてます。 1キロサイズのカニは、毛蟹の「サプライズサイズ」ですごさもある。だけど、サプライズならタラバガニを買った方がいいと思う。 |
活きたカニを「活ガニ」と言い、活きた毛蟹を「活毛蟹」と言います。
カニの鮮度で大切なことは、「カニが獲れてからの時間」、「ゆでてからの時間」、「冷凍・冷蔵の保存方法」の3つです。 |
|
|
カニって泳ぐんです。かなり元気のいい毛蟹。 元気がいいから鮮度が良いってことじゃないです。 | カニの甲羅を持った時、足がだらんとしたら、もう死んでしまう可能性が高い。 獲れたての毛蟹が死んでしまったけど、すぐにゆでたのであれば、問題ありません。 |
朝ゆでの冷蔵タイプの毛蟹の賞味期限は、ゆでてから5,6日以内。浜ゆで急速冷凍タイプは、解凍した当日か、翌日。 |
私が札幌のカニ問屋で働いていた時、毎日、水揚げされたばかりのカニがトラックで運ばれてきました。 カニの身入りは、日によって違うし、同じく入荷したのに違いもします。ビシビシに身の詰まったカニもあれば、半分くらいしか身が詰まっていないカニもありました。カニって、すべてが身が詰まっている訳じゃないんです。 |
|
|
若いカニで成長途中のカニで身の詰まってないカニを「若蟹」と言います。その中でも身のつまりが80%以上(規定はない)を「上若蟹」と言います。
身が詰まってなくても、肉質は若くやわらかく、ジューシーなので、ゆでたては、とても美味いです。ただし、肉質と殻の間にすき間があるので、時間が経つとうまみである水分が蒸発してパサパサになります。 私は、身の詰まりがビシビシ100%のカニより、若干、ゆるい上若蟹の方が、好きだったりします。カニの味で微妙な差がわかってくると堅蟹より、上若や若が好きになる人も多いです。 |
|
|
ふわふわのカニ天ぷら カニって天ぷらにすると味がグッと増します。ゆでて日にちの経ったタラバを天ぷらにすると味が復活します。 |
味の濃厚なカニのお刺身 甘くてツルツル、やさしいお醤油で食べると美味しい。 |
カニミソと身をほぐして甲羅焼 これは、絶品。初心者でも簡単にできます。甲羅にカニミソと身をほぐして、絡めて焼きます。 |
カニ汁 函館朝市のどんぶり横丁の毛蟹汁。毛蟹が半身も入っている。 |
ゆで カニ本来の味を楽しむなら、やはり「ゆで」に限ります。 |
鉄砲汁 カニのお味噌汁。 澄んだ上品な味わいにした方が美味しい。 |
蟹味噌(かにみそ)は、産地によって色や味も違います。北海道の北や東に行けば行くほど、黄色になります。函館の近くの噴火湾は、黄土色のケースが多いです。また、蟹味噌のあるなしは、身の詰まっていることが前提といってもいいでしょう。
カニミソを期待で毛蟹を買うなら、ゆで350gから600gの間を推奨します。 |
毛蟹のカニミソは、本体と甲羅の中にあります。 |
これだけ入っていれば十分。蟹味噌は甲羅の上部に固まっています。 色もいい感じ。えりも岬付近の毛蟹。 |
蟹味噌が固まらなかったケース。 味も色もイマイチ。 |
蟹味噌の色が肌色の蟹味噌。 味はイマイチ。 |
蟹味噌が入ってなかったケース。 身の詰まりも良くない。 |
道東や北海道沖のオホーツク海の毛蟹は、 蟹味噌も黄色できれい。 但し、オホーツク海でもロシアの毛蟹は、 蟹味噌が入ってないことで有名。 |
カニミソが固まっていませんが、 かなり美味しかったカニミソ。 えりも岬から釧路の間で獲れた毛蟹のカニミソ。 |
毛蟹の甲羅をあけるとこんな感じです。 実際は、甲羅全体に広がっていることは、ほぼありません。 |
左の写真のカニミソを広げると これだけの量のカニミソが入ってます。 |
=== 蟹味噌(かにみそ)が、入ってないとクレーム??===
|
どんなカニもゆでると目減りします。目減りとは、ゆでると目方が減ることです。 たとえば、 活きた500gの毛蟹をゆでると、ゆであがりは450gくらいになってしまいます。約1,2割、重さが減ります。タラバガニで言えば、2キロのカニでも、ゆで上がりは、1.4キロくらいになって3割前後減ってしまいます。 活きたカニを買ってゆでてもらうと目方が減ると思ってください。 毛蟹は、鍋に入るのでご自宅でもゆでることができます。また、生命力も他のカニに比べて強いので「自分でゆでる」ことにチャレンジしてもいいかもしれません。ゆでたてのカニを食べることができます。 |
メガニとは、「毛蟹のメス」のことです。内子と呼ばれる卵が、とっても美味なんです。 北海道の漁業は、資源を守る漁業なので「毛蟹のメス」を獲っては、いけない。獲っても、売っても、逮捕されるはずです。 |
毛蟹のメス。 メスのサイズは、400g以下がほとんどです。 大きなサイズはない。 |
毛蟹のオス。
正規に売られているのは、すべてオスの毛蟹です。 |
|
子持ち毛蟹、甲羅の中のオレンジの部分が、内子と呼ばれる卵で大変美味です。タラバガニの内子よりも濃厚な味わいです。
最近は、ほとんど見かけませんが、たまに売られている現場を見ることがありました。値段は、1500円前後でくらいで、いつもかなり安かったです。 獲っても、売っても、捕まるので、もしかしたら、メガニとわかっていて買ったら、これも捕まるかもしれません。 念の為、メガニの写真を撮ったカニ屋さんは、今はもうない。 |
毛蟹は、「だれか、殻を剥いてくれる人がいれば食べる
」なんて聞きます。 カニをむいてくれる人は、ご自身で探してください! |
いつか函館に行こう!カニが美味しい函館観光案内
「函館湾と緑の島」 |
函館に行こう!!函館の夏、函館近郊の噴火湾は、初夏(6月末)に毛蟹漁が解禁。初夏は、イカ漁、メロンなど美味しい季節の始まりです。湯川から見た函館山と津軽海峡。 |